<中日7-5巨人>◇26日◇ナゴヤドーム
中日の守護神岩瀬仁紀投手(39)が、今季18セーブ目を挙げてプロ野球史上初の通算400セーブを達成した。3点リードの9回から登板。1点を許したが最後は体勢を崩しながら、阿部からスライダーで空振り三振。プロ16年、885試合目で金字塔を打ち立てた。チームは4連勝で今季初の貯金2。首位巨人に今季初めてカード勝ち越しを決め、4・5ゲーム差まで迫った。
最後は“魔球”だった。3点リードの9回、岩瀬が大歓声に包まれて登場した。簡単に2死を奪ったが、ここから苦しんだ。3連打を浴びて1失点。嫌な空気が流れる中、打席には阿部だ。一打同点の二、三塁。カウント1-2からの4球目。スライダーを投じた瞬間、マウンドでよろめいた。タイミングを外されたのか阿部のバットがクルリ。何とも珍しい、照れ笑いの偉業達成だった。
「ホッとしているというか、うまくいかないというか。2アウト取るまでは良かったんですけどね。(最後は)スライダーを投げたんですけど、こけちゃいました」
今季は開幕前からアクシデントに見舞われた。インフルエンザに感染し16年連続の開幕メンバー入りが危ぶまれた。何とか間に合ったが、3月28日広島との開幕戦で同点の延長10回に登板し、救援失敗。負け投手になった。
春先はセーブ機会に恵まれず、交流戦開始までわずか4セーブだった。「今年のシーズンは非常にリズムがつかめないというか、非常に難しいシーズンになってるのは違いない」。今季は登板30試合で、走者を出さなかったのは8度だけ。ストッパーという役割の難しさを嫌というほど味わった。節目のセーブも1失点。「本当は苦しみたくないけど、自分らしいなと思います」と苦笑いだった。15年連続50試合など前人未到の領域を行く鉄腕は周囲の支えに感謝し「自分よりも苦しんだ両親に(記録を)知らせたい」と、しんみり言った。
まだ終点ではない。昨年末の契約更改の際には落合GMから「500まで頑張れ!
老け込む年じゃない」とハッパをかけられた。この日も試合後に「分かっているよな」と落合GM流の祝福を受けた。
岩瀬は「これから先もあるので、きっちりゼロで抑えられるようにしたい。もっとしっかりしろと自分に言い聞かせたい」と真顔で言った。今年11月で40歳。400という数字も、まだ通過点でしかない。【桝井聡】
▼通算400セーブ=岩瀬(中日)
26日の巨人14回戦(ナゴヤドーム)で今季18セーブ目を挙げて達成。プロ野球史上初めて。初セーブは99年6月23日の巨人13回戦(ナゴヤドーム)。大リーグで通算400セーブ以上は5人いる。岩瀬は通算885試合に登板しており、米田(近鉄)949試合、金田(巨人)944試合に次いで3人目の900試合登板へあと15に迫っている。



