<オリックス2-7ロッテ>◇2日◇京セラドーム大阪

 連勝は止まったが、エースの戦列復帰は明るい材料だ。オリックス金子千尋投手(30)が1軍復帰登板で7回を8奪三振2失点。疲労の蓄積で登録を抹消されていたが、心配ご無用の投球内容。4敗目を喫し自身7連勝で止まったが、存在感を示した。

 回を追うごとにチームの不安要素は薄まっていった。これがエースの底力。初回は制球に苦しみ先制点を許したが、2回以降に立ち直る。直球の最速は148キロ。フォークにチェンジアップ、スライダー…。多彩な変化球は本来の切れ味だった。7回を投げ8奪三振で2失点。「初回に点を取られたのは、1つ目の反省点。抑えたにしても、無駄なボールが多かった。思い通りに投げられていないのは良くない」。本人は内容に満足しないが、チームにとっては明るい材料に違いなかった。

 疲労の蓄積を考慮し、7月23日に登録を抹消。首位を争うチームに暗い影を落としたが、故障という最悪の事態には発展せず、最短の10日間で復帰。高山投手コーチは「心配していたが、予想以上のピッチング。本人も安心したんじゃないか」と安心した。

 約3カ月ぶりの4敗目も、エースの復帰はチームを勇気づける。「1試合じゃ分からない」と金子は復調には慎重な言い回しだったが、次戦も期待できる。不在の間は、西や吉田一、松葉ら若手がしっかりと穴を埋めた。先発陣はより強固になった。ソフトバンクを首位の座から引きずり下ろす日はそう遠くない。【田口真一郎】