<巨人2-7広島>◇3日◇東京ドーム
巨人大竹寛投手(31)が鬼門の6回につかまった。1死を取るまで1安打投球。崩れる前兆はなかった。だが堂林に追い込んでから外角高めの144キロ直球をバックスクリーン右へ運ばれる。菊池には左翼フェンス直撃の二塁打、丸に2ボールとなり、タイムを取った阿部から「まだ1失点だけだ」と間を取ってもらったが、四球。さらにエルドレッドを内角低めのシュートで詰まらせたが、中前へ力で持っていかれて同点とされ、KOとなってしまった。
勢いづいた赤ヘル打線に青木、香月ものみ込まれ、大量6失点で勝負あった。6回を意識して臨んだが、被打率4割8分1厘、防御率13・94と苦闘から抜け出せない。「5回までは良かったけど6回ですね。追い込んでから甘かった。(同点打も)結果論で言えば、ボール球かスライダーだった。勢いづかせてしまった」と反省の言葉を連ねた。
周囲も変調に首をかしげた。川口投手総合コーチは「彼の心の中に聞いてよ。精神的なところだと思う。(昨季まで)元いたチームで気持ちの変化があったのかも」と感じた。4月26日の広島戦以来となる今季2度目の古巣対決。大竹も前日2日は「もうその質問はいいでしょう」と思いを断ち切ったが、3回に堂林に死球を与えると左翼スタンドからヤジが飛んだ。いやがおうにも意識させる状況だった。
後半戦初のカード勝ち越しの期待も膨らんだが、実ることはなかった。原監督は「もう1イニング、もう少し粘らないと。リリーフもああいう状況になるとプレッシャーがかかる。それが仕事とはいえ、先発投手はいい形でバトンを渡すというのは役割として大きい」。大竹も現状を打破したい思いは強い。「やられたらやり返す。相手に関係なくです。頑張ります」と締めた。【広重竜太郎】




