<楽天2-7西武>◇3日◇コボスタ宮城
球団史上最多のファンに白星を届けられなかった。楽天が12安打を放ちながらも、2-7で西武に完敗。借金は今季最多タイの17となった。1回に守備の乱れから先制を許すと、先発川井が2本塁打を浴びるなど失点を重ねた。打線も終盤に2点を返すのがやっとで星野仙一監督(67)も落胆の色を隠せなかった。レギュラーシーズンでは球団史上最多2万3489人を動員するも、力のない試合を届けてしまった。
試合終了後の会見で、星野監督の落胆は大きかった。「はぁ…」。約2秒のため息が3時間16分の試合の中身を表していた。12安打を放ちながらも、わずか2得点。守備では失策もあり、7失点と投打でかみ合わない展開だった。あきらめにも似た深い、深い、ため息が会見場の空気を重く包んでいった。
初回から少しずつ歯車が狂った。先発川井の調子は悪くなかった。140キロに近い直球は打者を差し込んでいたように見えた。しかし、守備の乱れがリズムを崩した。1回2死二、三塁。三塁への強いゴロを松井稼が失策。2点を先制された。2回は3者連続三振を奪った。だが、3回に西武メヒアに2ランを浴びるなど、立て直せずに7失点した。星野監督は「ただサインが出て投げているだけ。経験があるんだから、自分で配球を決めないと。期待してたんだけどな…」と肩を落とした。
レギュラーシーズン球団史上最多の観客動員に何としても応えたかった。試合前に指揮官は「よう入ってるわ。これだけのお客の前で、腐ったようなプレーをして、情けない。選手はもっと感じなアカン」とぼやいた。6試合連続のチケット完売。東北のファンが勝利を期待して、スタジアムに足を運ぶ意味を考えてもらいたいとでも言わんばかりだった。
決して選手たちも気を抜いているわけではない。3安打、猛打賞と気を吐いた銀次は言う。「勝てなくて申し訳ないというのが一番。でも最後まであきらめない気持ちはある。9回の3アウト目が来るまで、必死にやっている。その必死でやっているのが伝わるような試合をしたい」。満員のファンのためにも、東北全体のファンのためにも、監督、選手はあきらめていない。最後の最後まで、戦い、CS進出を目指していく。【島根純】



