右肘痛で離脱していた中日エクトル・ルナ内野手(34)が4日、チームの救世主になることを誓った。今日5日の広島戦に備え、豊橋での指名練習で1軍合流。ついに23日ぶりに中軸でスタメン復帰だ。今日中日が負け、首位巨人が引き分け以上なら自力V消滅。だが打率3割3分7厘を誇る首位打者は、デンと構えてネバー・ギブアップだ。
「巨人も全部勝てるわけじゃない。ドラゴンズも流れをつかんで連勝していけば必ず上にいける。まだまだチャンスはある。僕はそのために戻ってきたんだ」
フリー打撃で柵越えを連発し、全開をアピールしたルナは頼もしげに言った。残り48試合で6・5差は十分逆転可能な射程圏。戦線復帰はそのミラクルを実現するためと豪語した。昨夏は7月に左膝を故障し、勝負の8月の戦力になれずに途中帰国。借りを返す意味でも「チームの役に立ちたい」思いは強い。打棒爆発の自信と根拠も明かした。
「暑い季節は大好きなんだ。だから8月以降は僕の月。実は野球人生でずっといい成績だよ」。温暖なドミニカ共和国出身とあって、春先の寒さが苦手なスロースターター。だが昨年も今年も夏に向けて成績を上げてきた。実際、米国時代も最も得意な季節だったという。今回昇格前の2軍戦は、雨の影響で4打席しか立てなかった。だが「肘は万全。試合に出ればヒットは出るよ」と言い切った。
そして初めて、首位打者取りも宣言した。「このままトップを走りたい。それがチームのためにもなる」。3連敗で沈むチームに、ここまで前向きな男の復帰は心強い限り。離脱していた平田と大島に加え、開幕オーダーのラストピースがそろった。ルナが豊橋から奇跡に導く。【松井清員】



