<DeNA6-2巨人>◇6日◇横浜

 巨人が完敗した。最も頼りになる先発杉内俊哉投手(33)が、5回1/3を5失点。12安打され、8本が6番からの下位打線だった。打線は丁寧なDeNA山口に沈黙した。5回1死二、三塁からいい当たりを2本阻まれると、反発する力はなかった。

 杉内が、かつての同僚、多村に屈した。2回の先制2ランは、カウント1-2と追い込んでから土俵を戻されて根負けした。チェンジアップを見極められ、フルカウントとされ、最後のスライダーが一番甘かった。力強く返ったバットのヘッドと正面衝突した。6回無死二塁の第3打席も読み合いに負けた。走者を進めたい場面で、多村は2球目を強振。このファウルを“まきえさ”とし、外角から入ってきた4球目のチェンジアップを一転の軽打。まんまとつながれ降板した。

 対戦成績が並ぶのも無理ない。ミスを逃さず、的確な状況判断をし、結果につなげる選手がDeNAの7番に座る。原監督は「粘って粘って。よく3点。でも少し、打たれたかな。まだまだ、これから。もう1度、リスタートする。今日を糧に、明日につなげればいい」と落ち着き払って言った。

 直球が数年来のデキである杉内は、変化球に細心の注意を払えばいい。村田は第2打席の右前打のように、体の内側からバットを絞り出せばいい。西村は失敗を引きずらず、普段通りストライク先行で投げればいい。高い技術がなければ巨人の1軍は張れない。今日を糧に明日へとつなげれば、チーム状態はおのずと上がるはずだ。【宮下敬至】