<ヤクルト7-6阪神>◇6日◇神宮
ごめん、前夜のうちから2点かえしてくんない!?
最終回の反撃もあと1歩届かず、阪神は連勝を逃した。23安打20得点の記録的猛打で幕開けした長期ロード2戦目は打ち切れずに惜敗。同点の6回無死一、二塁で福留孝介外野手(37)が併殺に倒れた攻め損ねが響いた。前日満塁弾の新井ではないが、6番が打てば点は入る。乗りよくロックンロールで行こうぜ!
あと1歩だった。4点を追う9回に3点を返す。1点差としてなおも2死三塁、打席にはゴメスだった。虎党のボルテージも最高潮だ。だが、最後はヤクルト・バーネットの変化球に空振り三振。23安打、20得点と大爆発で勝った翌日は無念の惜敗だった。
「あのまま終わるのとでは、全然違うよ」
あと1点で終わった試合後、和田監督は打線の反発力に手ごたえを口にした。ただ、同時に中盤のチャンスをものにできていれば…という未練が残ったのも確かだ。ポイントとなったのはクリーンアップの「後ろ」だった。
3-3と同点に追いついた後。6回、ゴメス左前打の後、マートンが四球で歩いた。迎えるは6番福留だ。ヤクルト2番手松岡は制球が定まらずに3ボール。押せ押せムードだった。だが、1ストライクを見送った後、直球をファウルすると最後は低めの変化球を打たされて二ゴロ併殺…。続く伊藤隼も打ち取られて勝ち越せず。松岡を助ける形になってしまった。
逆にその裏に勝ち越されてしまった。6番打者の重要性について問われると和田監督はうなずいた。
「そうだね。状態がいいだけにそこが大事になってくる。得点の取り方が違ってくるから」
前夜は6番に入った新井が初回の満塁弾で打線を大爆発へと導いた。この日は右腕石山ということで福留を選択したが、対照的に得点圏で3度凡退するなど4打数無安打に終わった。打撃主要部門でリーグ上位に名を連ねる鳥谷、ゴメス、マートンの強力トリオの後をだれに打たせるか。指揮官が指摘したように今後のポイントとなりそうだ。
福留は試合後、3ボールから1球、ストライクを見逃したことについて問われると、言葉を絞り出した。
「自分のタイミングが合わなかったし、難しいボールに手を出す必要もない」
甲子園で勝負強いサヨナラ打を見せた男も、痛恨の表情だった。巨人も敗れたため、1・5ゲーム差は変わらないが、首位にも手が届きそうで届かない。土壇場の大反撃に沸いた神宮で、今後の課題も浮き彫りになった。【鈴木忠平】



