<ヤクルト7-6阪神>◇6日◇神宮

 神宮の悪夢なのか。絶好調で7月を駆け抜けた阪神岩田稔投手(30)がKOされた。ヤクルト戦で6回途中、今季ワーストの7失点。打線が同点に追いついた後の6回裏、1死から連打で1点を失い、四球を挟み川端に2点適時二塁打を許した。再び規定投球回に到達し、防御率2・51のリーグ2位でランクインも5敗目にグラブをたたきつけた。

 これが、神宮の呪いなのか。岩田が自己ワーストタイの7失点で降板した。前日5日に8失点したメッセンジャーに続き、安定感を誇る2枚看板がのみ込まれた。5回1/3を投げ11安打7失点。同点に追いついた後の6回に4失点し、悔しさがあふれた。

 岩田

 打たれたりしたのは、高かったし、甘かった。自分に腹が立ちます。流れを作れなかった。

 前日5日、メッセンジャーは口にしていた。「神宮の呪いか何かなのかな」。岩田もボールは高めに浮いた。和田監督が「配球も考えないといけない。読まれているような感じ」と指摘したように、ツーシーム、カットボールの多い配球も裏目。逆方向に狙い打たれ、本来の姿には遠かった。ホームからセンター方向に吹いていた強風にも乗り、浴びた11安打中、5本が長打と、沈んでいった。

 呪いは投手陣全体の問題だ。阪神投手陣は今季神宮8試合で62失点と爆発的な失点を重ねている。理由は狭いだけではない。神宮のマウンドには独特の感覚があるという。ある投手は「土の盛り上がりは大きいけど、傾斜が感じられない。踏み出した足も、軸足と高さが同じように感じる」という。さらに赤土のため掘れにくい。条件は相手も同じだが阪神投手陣はこれになかなか対応できない。

 これが呪いの正体なら、振り払うべく対策を練る必要がある。中西投手コーチは「なんとかこれに対応していくしかない。普段以上にもっと低めへの意識を持ってやる必要がある」と意識の徹底を呼びかけた。まだ神宮の試合は続く。攻撃陣が乱打戦に持ち込めるうちに、対処が求められる。

 打たれたとはいえ、岩田は4回2/3を投げ終えた時点で、再び規定投球回数に到達した。防御率は2・51はセ・リーグ2位だ。切り替えて、次戦に向かう。【池本泰尚】