<ロッテ8-7楽天>◇6日◇QVCマリン
楽天は屈辱のサヨナラ負けだ。5点差で迎えた9回にまさかの6失点。ルーキー松井裕樹投手(18)の先発初勝利が消え、チームは4連敗で借金はワーストの19に膨れ上がった。暴投に捕逸、連続四球と、課題の詰めの甘さを露呈しての大量失点。星野仙一監督(67)も嘆くしかない、痛すぎる敗戦となった。
試合後の星野監督は薄ら笑いを浮かべていた。「末期的な症状だな。俺の監督人生でも珍しい。追いつかれたことはあったが…」。楽勝ムードが一転しての屈辱としか言いようのない今季3度目のサヨナラ負け。指揮官の表情は、あきれ顔を通り越していた。
8回までは、完全に主導権を握っていた。先発松井裕が5回1/3を2失点でまとめ、打線も7回までに7得点。勝ち試合の流れを手放したのは、ここまで同監督が指摘し続けた詰めの甘さだった。9回から4番手でマウンドに上がった西宮が、先頭の岡田にいきなり三塁打を許す。ここから連打を浴び、さらに暴投と捕逸でピンチ拡大。2四球を与えたところで、流れは相手に渡っていた。3点差に迫られての1死満塁から、守護神ファルケンボーグが今江、クルーズ、川本に連続適時打を浴びて、試合は決した。
1死もとれずにKOされた西宮は「(強風は)関係ないです」と、ふがいない投球に唇をかみしめた。ファルケンボーグも「チームを勝たせる自分の仕事ができなかったことに尽きる」と悔しさを隠せなかった。
くしくも、星野監督は試合前にこう言っていた。
星野監督
悔しいという思いがないと絶対に成長しない。打者はよくても7割は失敗する。だから投手は特にそうだ。今、その姿が俺には見えない。
4連敗で借金は19。浮上するしかないチームにとって、原動力は悔しさを力にすることしかない。その勝利への意志が勢いを生む。ちょうど1年前の8月6日の勝敗数は55勝36敗1分け。真逆の貯金19だった。ここから沈み続けるのか、浮き上がるのか。今はまさに分岐点。“末期的な症状”を脱せるかは、選手の覚悟にかかっている。【佐竹実】



