<DeNA10-1巨人>◇7日◇横浜

 8年ぶりの屈辱だ。巨人がDeNAに同一カード3連敗を喫した。4月2日以来の先発となった宮国が3回5失点KO。和製オーダーで臨んだ打線は相手先発の三浦に沈黙し、1年ぶりに一塁を守った阿部をはじめ、守備にもほころびが目立った。今季ワーストの試合内容で大敗。現状打破に向け、原辰徳監督(56)は「執念」の重要性を強調した。

 ベンチからロッカー室まで無言の行列になった。痛めつけてきたDeNAにやられた。巨人がDeNAに同一カード3連敗したのは8年ぶり。原監督は「今日は若いバッテリーでいく」と決めていた。宮国-小林で息吹を吹き込んでほしかった。逆の立ち上がりが試合を重くした。

 宮国は若さの特権を生かせなかった。ボールに力も、意志も、気迫も伝えられなかった。小林に考える間を与えず、DeNAは初球攻撃でつぶした。3回5失点。コンディションが万全だったか疑問すら残る内容に「実力不足です」。2軍が決まった。

 打線は純和製オーダーで臨んだ。1年ぶりに阿部を一塁に配し、二塁に井端。5番高橋由。ベストに思えた。しかし相手先発の三浦は悠々と上をいった。自在に数センチの出し入れをし、懐を突く度胸も申し分なかった。宮国に見たかった躍動を40歳に見せつけられた。9回、阿部のソロでやっと、完封を逃れた。

 打てなくとも、打たれても、首位を走ってきた。強さの土台が、8月に入って揺らいでいる。

 失策数リーグ最少の堅守にほころびが生じている。3失策が失点に直結した。2回1死二塁、坂本の悪送球は、不慣れな阿部が一塁を空けたから。7回は高橋由が2失策。返球が乱れ、名手が「申し訳ない」とわびた。1つのボールに全員が集中し、独創的なシフトも生まれた。今は単純なエラーが劣勢に拍車をかけている。故障も気になる。亀井が6回の本塁突入時に左足を痛め交代。頑健さが複雑な用兵を可能としてきたが、100試合を前に駒不足に陥っている。

 どうしたらいいのか。原監督が強調したのは至ってシンプルな資質だった。

 原監督

 野球は点取りゲームだが、いくら打たれても点をやらないこと。野手は、どんな形でも点を取ること。執念が必要ですね。

 コーナーに集める三浦の執念。3連勝を有言実行する、中畑監督の執念。DeNAから学ぶのはしゃくでも、大敗よりずっといい。巨人は年中、勝負の矢面にさらされている。「何くそ」の執念なら負けない。殻を破るのは今だ。【宮下敬至】