<イースタン・リーグ:日本ハム5-7ロッテ>◇7日◇鎌ケ谷

 日本ハム斎藤佑樹投手(26)が、次回1軍登板を見据えた最終調整を終えた。7日、イースタン・リーグのロッテ戦に先発。7月31日ロッテ戦(QVCマリン)で785日ぶりの勝利後の初登板は、4回で予定の80球に到達。4安打3失点という内容で、最短で中5日の登板も対応可能な球数で交代した。他の先発投手との兼ね合いで流動的ではあるが、次戦は13日か14日のロッテ戦(札幌ドーム)になる可能性が浮上した。

 打たれはしたが、表情は明るかった。斎藤は失点を反省しつつ、前向きだった。「真っすぐを修正したつもりですけど、まだまだ上げたい」。4回に力みから制球を乱した。2四球を与え、2安打を浴びるなど2失点。予定された80球にちょうど達して交代も、この回までに6三振を奪った。785日ぶりの勝利を挙げた7月31日のロッテ戦は直球が走らず、苦しんだ。この1週間で修正し、まずまずの結果を残した。

 今日8日からのソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)後は、投手陣の陣容が一部変わる可能性がある。守護神のクロッタが2日ソフトバンク戦で左脇腹を痛めて抹消。完治まで約3週間かかる見込みで、先発の浦野を中継ぎに配置転換する案も浮上。必然的に先発ローテーションの再編も首脳陣の視野に入っている。その一角として、斎藤も有力候補に挙がっていた。次回1軍登板を見据え、最短で中5日でも回れる球数での交代。準備は、しっかり整えた。

 久しぶりの勝利から1週間が経ち、精神的にも余裕が出てきた。「僕の中では、もう1回始まるんだなと。さらに気を引き締め直すという感じですね」と燃えている。札幌ドームでの先発となれば、勝利は24歳の誕生日だった12年6月6日広島戦から遠ざかる。「パンパンと行きたい」と、1軍での連勝にも意欲的。正式決定となればロッテはプロ初勝利、復活勝利と不思議な縁のある相手に、本拠地での約2年ぶり白星を目指す。【木下大輔】