<ロッテ2-1楽天>◇7日◇QVCマリン

 屈辱を良薬とすべし。楽天はロッテに連日のサヨナラ負け。5連敗で、借金はとうとう20の大台に達した。先発した塩見貴洋投手(25)が8回1失点と好投したが、打線が1点しか援護できなかった。最後は延長10回、則本昂大投手(23)がサヨナラ打を浴びた。自力CSの消滅も迫る中、このまま負け続けるのか。

 連日の悪夢だった。1-1の延長10回1死二塁。則本の投じた142キロは、ロッテ角中に気持ちよく打たれた。中堅越えのサヨナラ二塁打に、捕手の伊志嶺は本塁でがっくりうなだれた。則本は、うつむき加減に自軍ベンチへ歩いた。2試合連続のサヨナラ負け。歓喜に沸くロッテナインとの明暗が、悲しかった。

 投打がかみ合わない。前日は打線が7点を奪ったが、5点差の9回に救援陣が崩れ、まさかの6失点。この日は、先発塩見が好投するも、打線が援護できなかった。星野仙一監督(67)は「野球って、そんなもんだな」と、口元に笑みすら浮かべた。ただ、サヨナラのされ方に我慢できなかった。最後の場面。角中をカウント1-2と追い込みながら打たれたことに「もっと(ストライクゾーンを)広く使えばいいのに。真ん中にいった」と不満を漏らした。

 則本は「相手も、追い込んだらフォークと分かっていたと思う」と言った。打者との駆け引きの中、伊志嶺とのバッテリーは直球を選んだ。が、外を狙ったのが真ん中へ入った。打者有利のカウントを生かせなかった。結果として、最悪、歩かせても甘くは投げない、という慎重さが足りなかった。星野監督は「野球というものを、うるさく教えていかないと」と、語気を強めた。

 試合前だった。宿舎で遅めの朝食を取りながら、前夜のサヨナラ負けに触れた。

 星野監督

 良い薬だな。選手がどれだけ屈辱と感じ、恥ずかしいと思うか。反省をした上で先に進んでいくしかない。勝っても結果オーライで済ませてきたから、こうなる。

 信じられない敗戦に嘆きつつも、選手がバネとしてくれることを願っていた。CSクリンチ(CS進出確定までに必要な勝利数)は、残り試合数と同じ「46」だ。自力CSの消滅が迫る。続けざまのサヨナラ負けは苦すぎる。良薬にしたい。【古川真弥】