<阪神3-7広島>◇10日◇京セラドーム大阪

 100試合目での奪首はならなかった。7回終了時、場内には巨人の勝利が知らされた。いつもは宿敵の勝敗に一喜一憂する虎党から、ブーイングも悲鳴もなかった。まだ1点差。スタンドには、逆転ムードの気配が届いていなかったのだろうか。直後に致命的な3失点を喫した。3位広島に同一カード3連勝はならず、セの頂点から、再び1歩後退した。

 長期ロードのまっただ中にいる。甲子園を離れて、5日ヤクルト戦から、21試合連続で人工芝での戦いだ。8日の試合後に下半身の張りを訴えたマートンは、この日もスタメン落ち。和田監督は「万全なら(先発で)いかせているけど。昨日今日とベンチで、明日1日休めるので」と説明した。前日9日に、代わって「5番」を務めた新井も、疲労を考慮して先発から外した。6番左翼には、坂を起用した。ただ、苦しいやりくりでしのげるほど、甘くはなかった。

 巨人との差は、再び1・5と広がった。明日12日からは、その宿敵と敵地での「首位攻防戦」となる。3連勝なら一気にトップに立つ状況だ。和田豊監督(51)は、「明日1日空くので。いろんなところが出てきてしまっているので、しっかりケアして。リフレッシュして、東京ドームへ乗り込みます」と力を込めた。シーズンを占う戦いへ、まずはしっかりスタンバイする。【近間康隆】