<ソフトバンク6-4日本ハム>◇10日◇ヤフオクドーム

 日本ハムがソフトバンクに競り負け、今季ワースト7連敗を喫した。5月10日以来3カ月ぶりの借金3。同戦の今季勝ち越しの可能性が消滅した。3回無死満塁で孤軍奮闘で頼みの綱の中田翔内野手(25)が併殺に倒れるなど、大谷を援護できなかった。球宴明けの後半戦はソフトバンク、オリックスの上位2チームに計1勝10敗と大失速。3位キープも、ペナント争いから大きく後退した。

 自分を責めた。中田は潔かった。「負けたのは、オレの責任だからね」。痛恨の場面は3回だった。「満塁、あそこや」。同点の無死満塁の絶好機。フルカウントからの7球目を、引っかけた。力のない遊ゴロで併殺打。その間に1点だけ勝ち越したが、大量得点のチャンスは一気にしぼんだ。主導権が揺れ動く分岐点で、負けた。

 全力で1人、対抗した。1回2死二塁で三遊間深い遊ゴロで、相手失策を誘発。先制点をもたらした。5回は一時同点の中越え適時二塁打。両脚に不安を抱えながらも、力を振り絞った。7回には好機を広げる四球を冷静に選んだが、負けては意味がない。「(5回の二塁打は)全然じゃ」と自分を切り捨てた。

 後半戦は首位ソフトバンク、2位オリックス相手に計4カード、11試合で対戦。大まくりを狙っていたが痛恨の1勝10敗と、ショッキングな結果を突きつけられた。悔しい敗戦を重ねる中でも中田は、孤軍奮闘。7連敗中に打率3割4分6厘、7打点、3本塁打。嫌なムードを振り払うようなフルスイング連発も、勝利につながらない。ジレンマを抱えながら目の前の役割をまっとうしても、葛藤のトンネルは続く。

 首位ソフトバンクと14・5差へ広がった。ロッテ、西武も迫ってきた。栗山監督は「それ(ゲーム差)は考えないで、また何度も言っているけど、やり尽くすしかない」と出直しを誓った。かすかな希望の光を、執念で追う。【木下大輔】