<西武1-3ソフトバンク>◇21日◇西武ドーム

 ソフトバンクの4番李大浩内野手(32)のバットも、優勝に向けてラストスパート態勢だ。初回に中前へ先制適時打を放ち、スタンリッジを援護した。1回2死二塁から西武野上の初球、甘く高めに来たスライダーを見逃さなかった。「連敗中だったから集中して打席に入った。高めなら積極的にいこうと思った」と狙い通りだった。

 前日20日、1番に柳田を据えるなど大幅な打順変更したチームは初回に3点を先制したが勝利には結びつかなかった。この日は1番中村、2番今宮の通常パターンにオーダーが戻った。ただ、どんなときでも4番は不動だ。きっちり先制打で仕事を果たした。

 4連敗と負けが続く中、ベンチでも大きな声を出し、沈みがちなチームを鼓舞した。「連敗はシーズン中1度くらい来るけれど、こんな大事な時期とは。緊張感の中、大きな勝利。力んだ硬い中でやることもあるけれど、それもチームにプラスとなる」と、プレッシャーを楽しんでいる。

 9月は15打点目。5試合を残し5月に並ぶ月間最多打点となった。本塁打も5本と長打力も出てきた。今季の得点圏打率も2割5分5厘まで上昇。終盤戦に来て勝負強さが増している。