さあソフトバンク初、秋山政権初の本拠地優勝だ!

 今日23日からヤフオクドームで楽天と4連戦。今日にも優勝マジック4が点灯、最短25日に優勝が決まる。内川聖一外野手(32)は「歓声をため息に変えない」と連勝を誓った。本拠地でリーグ優勝となれば、ダイエー時代の00年以来14年ぶりとなる。

 真っ赤に染まった満員の本拠地で秋山監督が宙を舞う-。最高のエンディングを迎えるためにも、ソフトバンクは連勝しつづけなければならない。

 内川

 できる可能性があるのだから、そういう可能性に向かってやっていきたい。

 今季ヤフオクドームでは62試合を戦い42勝17敗3分け。勝率は7割1分2厘と高い。同球場での楽天戦は5勝2敗と大きく勝ち越している。

 この日、内川は休日返上でスタンドの通路をランニング。球場全体を上から眺め、あらためて地元ファンの存在の大きさを感じた。「球場全体が赤く染まるなんて、なかなか見るもんじゃない。1つのプレーの盛り上がり方が違う。お客さんが10番目の選手というか、僕らの力を引き出してくれる」と、本拠地のアドバンテージを説明した。

 先発は大隣、摂津、武田、中田の順番。今日23日のマウンドにあがる大隣は「福岡で優勝したいという気持ちはある。ファンのみなさんも見たいと思う。しっかり期待に応えたい」とやる気十分。オリックス次第だが、まずは勝ってマジック点灯役を果たしたい。

 前回16日オリックス戦は4安打完封で3勝目を挙げた。12勝を挙げた12年にはシーズン3完封。今月に入り「投球フォーム、間の取り方が12年に戻ってきている」と好調だ。連続完封なら、11年に杉内(現巨人)が3戦連続完封して以来となる。同じ黄色靱帯(じんたい)骨化症を克服した楽天星野監督の前での最後の投球にもなる。「いい投球、いい姿を見せられるように頑張りたい」。

 11年の優勝は2位に17・5ゲーム差をつけてぶっちぎった。今年は残り6試合で2・5差。プレッシャーからか4カード連続で負け越し中だが、地元ファンの後押しを受け、一気にゴールテープを切る。【石橋隆雄】

 ▼ソフトバンクは今日23日の楽天戦に勝ち、オリックスが西武に敗れると優勝マジック4が点灯する。2位オリックスも最短24日にマジック点灯の可能性を残している。