侍ジャパンの小久保裕紀監督(43)が「2014
SUZUKI
日米野球」(12日開幕、京セラドーム大阪ほか)で、1番に柳田悠岐外野手(26=ソフトバンク)を起用する攻撃的なオーダーを組む。9日、ヤフオクドームでの全体練習後に明らかにした。スピードとパワーを兼ね備えた切り込み隊長を先頭に、大リーガー相手に力の勝負を挑む。日米野球の本番開幕を前に、今日10日の壮行試合で早速テストする。
若き指揮官が長い間、温めてきた構想だった。ソフトバンクで6番や7番に座っていた時から、柳田に侍ジャパンの1番を任せようと決めていた。小久保監督は「シーズン中から、代表に呼ぶ機会があったら彼を1番で試そうと考えていた。そうしたら秋山監督も(今季終盤に)1番で起用した。俺と同じ考えだ、と思った」と笑顔で明かした。柳田は1番定着後も伸び伸びプレーし、日本シリーズで打率4割をマーク。ソフトバンクの日本一に大きく貢献した。
振り切ったバットが背中に巻き付くようなフルスイングが代名詞で、バントなど細かいプレーは得意ではない。日本のお家芸「スモールベースボール」を展開するには適材とはいえないかもしれない。だが、小久保監督は「(ボールとの距離が)50センチぐらい離れた、とんでもない空振りもするから、1番にはよくないという人もいる。でも、彼は長打力もありスチールもできる。僕も(現役時代は)1番に長打力があるチームは(相手として)嫌だった」と、柳田の抜てきに迷いはない。
1番での起用を伝え聞いた柳田は「マジッすか!?」と一瞬、驚いたものの「何番でも一緒です。グラウンドに立ったらやることは同じやと思う」と、これまで続けてきたスタイルを変えずにプレーすることを誓った。
短所を補って余りある魅力と可能性を秘めた若武者にチャンスを与えるのが小久保流。1番柳田とともに4番中田は固定して戦う。小技ができる選手を重用してきた過去の代表監督とは対照的に、外国人相手にパワーで対抗できる2人のキーマンを要所に配置した。3年後のWBCも見据えてリニューアルされた新生・侍ジャパン打線は、さっそく今日10日の壮行試合で披露される。【広瀬雷太】



