日本ハム栗山英樹監督(53)が、来季3年目を迎える大谷の二刀流にスーパーノルマを課した。投手では大リーグの生きる伝説のノーラン・ライアン氏(67=アストロズ・アドバイザー)、打者では松井秀喜氏(40=前ヤンキース)をモデルにした活躍を厳命した。将来的な理想ではあるが、その1歩を刻むように願い、来季以降の青写真を描いていた。

 打者では近代日本野球の同じ左の大スラッガーに姿を重ねた。

 栗山監督

 やっぱり松井秀喜かな。(スタンドの)どこにでも放り込める。絶対的な数字が残せる。あんな感じだよね。

 今季は11勝、10本塁打。年間「10勝&10本塁打以上」でベーブ・ルースに並んだが、指揮官の欲求は高かった。投手では、世界基準へとハードルを上げた。

 栗山監督

 ノーラン・ライアンかな。あのタフさがあって。必死に野球をやっていた。あの姿だよね。

 双方の具体的な数字は打者では「規定打席にはいかなくても25本から30本とかね」。投手では「25勝0敗。オレはできると信じてる。マー君を超えてほしい」。13年楽天でヤンキース田中が樹立したシーズン24勝無敗を破る、大エースへの進化を要望した。

 23日は札幌市内で球団納会、株主総会に出席。栗山監督は覚悟を新たにした。ジョークだが「ケツバット300回」ときついペナルティーも設定し、さらにブレークを促す来季。理想のライアンとゴジラの融合へムチを入れ、大谷を後押ししていく。【高山通史】