メジャーでも堅守!
阪神から海外FA宣言してメジャー挑戦を目指す鳥谷敬内野手(33)が3日、都内ホテルで「三井ゴールデン・グラブ賞」の授賞式に出席した。3年連続フルイニング出場を達成し、2年連続3度目の同賞をゲット。米国に舞台を移す可能性が高い来季も、エラー数を限りなくゼロに近づける覚悟だ。
日本人内野手の守備力は「?」。そんな定説を打ち破れるか。鳥谷は難題に立ち向かう覚悟だ。メジャー挑戦を目指し、海外FA宣言している立場。自ら「メジャーで」と前置きすることはなかったが、冷静に表情ひとつ変えず、さらなる守備力向上を誓った。
「数にこだわりはないけれど、少ないに越したことはない。取れるボールは全部しっかりアウトにすることを常に心掛けている。最低でも(エラー数は)1ケタで行きたい」
2年連続3度目のゴールデングラブ賞を獲得した。土のグラウンドを本拠地としながら、今季はわずか5失策。守備率9割9分1厘は遊撃部門でリーグ断トツだ。9割8分1厘で同2位の巨人坂本は人工芝の東京ドームを本拠地とし、失策数は13を数える。
鳥谷は全試合出場を続けながら、ここ6年で2ケタ失策が1度だけ。それでも納得しない。「防げるものをアウトにできないからエラーになる。今年もアウトにできた打球がたくさんあった。1年間プレーすればエラー0個は難しいけれど、少しでも減らしたい」。今後もギリギリの打球にチャレンジを続けながら、確実性を高めるつもりだ。
近年、メジャーでは日本人内野手に厳しい評価が下されている。天然芝に通用しないと見る向きも多い。そんな中、1ケタ失策は試合に出続ける目安と言える。日本人内野手では過去に井口、松井稼、岩村の3人が合計8回、100試合出場以上を達成。うち6回を1ケタ失策にとどめている。鳥谷にも当然、1ケタ台の数字が求められる。
もちろん、まだ来季の舞台が米国に決まったわけではない。ただ、主戦場がどこになろうと、変わらない思いがある。「守備は大切だと思っている。しっかり準備して体を作る。それは毎年一緒ですから」。今は代理人に交渉を任せ、黙々とトレーニングを進めるだけだ。【佐井陽介】
▼MLBにも守備のベストナインを選ぶ「ゴールドグラブ賞」がある。今季の受賞内野手のうち、最少失策はア・リーグ二塁部門ペドロイア(レッドソックス)の2個(135試合)。なお過去に年間100試合以上出場した日本人メジャー内野手のうち、最少失策は07年松井稼頭央(ロッキーズ)の4個(102試合)。



