自然体で4番の座を目指す。巨人大田泰示外野手(24)が7日、静岡市内の草薙球場で行われたシンポジウム「夢の向こうに」に参加し、地元高校生に打撃や走塁などを実技指導。44試合に出場し、スタメン出場が11試合だった今季は終盤の2試合で4番を務めた。原監督が「4番は十分にある」と語るなど、来季も4番の可能性はある。

 ただし重圧のかかるポジションだけに、求められるハードルは高い。「巨人の4番は、球界の4番。そういう目で見るのは当然。でもキャンプの時に(元ヤンキースの)松井さんから『俺も(4番は)プレッシャーを感じていた』と聞いた。あんなすごい人でも感じていたのは驚いた。僕なんかプレッシャーを感じるには早い」と話し、大先輩の言葉で気持ちが楽になった。一方で「阿部さんや村田さんみたいな安心と信頼感が4番には必要。まずはスタメンで出続けることが大事」と課題を挙げた。

 明日9日からはハワイでの優勝旅行に初めて参加する。「ゴルフバッグにバットを入れて時間を見つけてやりたい」と“無休”で自主トレを続ける。「4番目に打つ人と思ってやるだけなんで」。ノンプレッシャーで、栄光の座を射止める。【栗田尚樹】