松坂打ちが再生エネルギーだ。ソフトバンク松中信彦内野手(40)が来春キャンプで、来季加入する松坂大輔投手(34)との“再戦”を熱望し、来季の復活を誓った。16日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の3500万円でサイン。復活、そして球団やファンへの恩返しを実現すべく、固い決意でプロ19年目のシーズンに挑む。(金額は推定)
ベテラン松中が、チームメートとなった松坂とキャンプでの真剣勝負を熱望した。松坂が西武のエースだった05年に1試合3本塁打を放つなど、リーグ屈指の名勝負を繰り広げた間柄。松中は「なかなか本気で対戦することはないと思うので、打撃投手と打者として対戦できるのを楽しみにしている。ファンの人も喜んでくれると思うし、喜んで打席に立ちたい」とラブコール。「日本に帰ってきてプレッシャーはあると思うが、彼が頑張ることで僕も頑張りたい」と、エールを送った。
41歳で迎える来季は復活を期す1年にもなる。最高5億円だった年俸は来季も現状維持の3500万円。若かりしころとはプレーする意識も違う。「球団にもファンの人にも恩返ししたい。来年何とかもう1回復活したい強い気持ちを持っている」と思いを語った。
今季は代打として33試合に出場。打率1割1分1厘、3安打、4打点に終わった。昨年も出場9試合。今年に懸ける思いは強かった。だが、プロ人生初の代打という役割で納得の結果を残すことはできなかった。
「代打は初めての経験で正直難しかったが、来年はそういう言い訳もできない。まずは代打でしっかり結果を残したい。1打席1打席、喜んでもらえるような打席にしたい。その積み重ねが恩返しになると思う」
引退が脳裏をよぎった1年でもあった。「正直、今年も2軍に落ちた時に、去年と同じ成績ならいつでもやめる覚悟でいた」。だが、それ以上に現役を続けたい思いが強かった。「まだ元気な姿を見せたいし、恩返しもしていない。達成感があった時はいつでもやめると思うが、まだ今じゃない」と、胸の内を明かした。
復活に向け、すでにプランは練っている。1月のグアム自主トレを例年の3週間から2週間に短縮。打撃練習よりも体づくりの時間を優先し、帰国後も国内でトレーニングを続け、キャンプに備えるつもりだ。
12年以来3年ぶりの本塁打も期待される。今季は打撃フォーム固めに悩んだが「結果が出てくると気持ち的にも余裕が出て本塁打も出ると思う。41歳の体に合うベストなフォームを探していきたい」。満を持して再起へ-。松中は来季も与えられた打席でひと振りに全力を注ぐ。【福岡吉央】



