ソフトバンク松中信彦内野手(40)が20日、プロ19年目となる来季、ベテランとしてチームを引っ張っていく決意を明かした。工藤新監督からのメッセージを聞き「遠慮せずにガンガン引っ張っていきたい」と宣言。1月の自主トレでは打撃練習を“封印”し、体づくりを優先してキャンプを迎え、3月27日のシーズン開幕に備える。

 来季プロ19年目を迎えるベテランが、ハワイから届いた指揮官の声に瞬時に反応した。「彼が先頭に立っていくようなチームにならないと」という工藤監督の要望に対し、松中は「そう言っていただけるなら、遠慮せずにやっていきたい」と明言。「今まではちょっと遠慮している部分があったが、これからはガンガン引っ張っていきたい」と目を輝かせ、リーダーシップ発揮に前向きな姿勢をみせた。

 26日に41歳を迎える平成唯一の3冠王は「僕は小久保さんのように声を出してというタイプではないけど、練習でも試合でもしっかりやっていきたい」ときっぱり。左の代打として結果を残すことで新チームを引っ張っていく覚悟だ。

 復活を懸ける来季への思いは強い。オープン戦で調子を落とし、シーズン中も代打で納得の成績を残せなかった今季の反省を踏まえ、今オフは1月のグアムでの自主トレを3週間から2週間に短縮。まずは体づくりを優先し、キャンプとオープン戦で打撃を仕上げていく。

 「皆、横一線だった今年まではキャンプ初日から打ってアピールしないといけないと考えていたけど、優勝もして来年は(レギュラーの)形も決まっている。僕は代打なので、焦る必要はない。開幕までにパフォーマンスが出せる体をつくっていきたい」

 この日は地元テレビ局TNCのスポーツ番組「DO!

 すぽ」に生出演。鷹党のタレント間寛平と共演した。「来年結果を出して、再来年もプロ野球選手として20年を迎えたい」。寛平ちゃんのギャグ風に言うなら「いくつになっても暴れん坊~」の気持ちで旗手になる。【福岡吉央】