闘牛スタイルで立ち向かえ!
先発ローテーション入りを目指す阪神秋山拓巳投手(23)が、直球の精度向上で伸び悩みから脱却する。「捕手に(迷わず)直球のサインを出してもらえるようなボールを投げられるようにしたい。真っすぐに一番こだわりたい」。再生のテーマはズバリ、原点回帰だ。
きっかけは意外なところに転がっていた。愛媛県人会の一員として参加した少年野球教室。愛媛全土への野球普及が趣旨のため、秋山が向かったのは県南部の南宇和郡だった。松山からは車で約2時間半。一本道の国道56号線を愛車で南下するドライブだった。宇和島では闘牛の看板が目に入った。「宇和島東(高校)は牛鬼打線と言われていたな…」。愛媛での思い出をひもとくと、それがヒントにつながった。西条時代に見せた直球での真っ向勝負。牛が戦う姿と同じだった。
「とにかく走り込んで、フォームをしっかり固めたい。1月に入って準備ができればブルペンにも入ります!」
関西に比べて少し暖かい気候が背中を押す。無邪気な約200人の子どもと触れ合い「指導者の方があいさつなどを大事にされていて、いい子が多かった」と目を細めた。1軍ではここ2年間白星なし。モ~悔し涙はいらない。愛媛の野球発展をさらに加速させるためにも、先輩だって負けられない。【松本航】
◆闘牛
新潟・長岡市、愛媛・宇和島市、鹿児島・徳之島、島根・隠岐島などで行われている。牛と闘牛士が戦うスペインの闘牛とは異なり牛と牛が闘う。一般的には大相撲のように番付がある。牛突きとも呼ばれる。



