宇宙人の異名を持つDeNA井納翔一投手(28)が2015年シーズンを“自力”で予言した。3日、横浜市内で行われたトークショーに出演。昨季11勝をマークし、侍ジャパンのメンバーとして日米野球にも出場した右腕は「おみくじはやらない。あまり、そういうものを信用していない」と、正月ムードの中、日本文化に古くから根付いている風習をばっさり切り捨てた。

 一方で、新年を占うのはおみくじではなく、自らの力だと力説した。まずは「個人として昨季以上ということで12勝。2ケタを最低目標として、その先を目指す」と宣言。さらに、防御率3・50以下、200イニング以上も付け加えた。その上で新球チェンジアップの習得にも本腰を入れて取り組む。「開幕に間に合わなくてもシーズン中にはものにしたい」と投球の幅を広げる。

 チームの最大目標は初のCS進出だ。ここ3年は中畑監督にスポットが当たり続けてきたが「監督がムードを良くしてくれていることはありがたい。でも、本来は選手がやらなくてはいけないこと。侍ジャパンのベンチでもそうだった」と選手主体のムード作りこそがAクラス進出のカギだと説いた。

 宇宙人井納の頭には「大吉」ならぬ「CS進出」の文字がくっきりと浮かび上がっている。【為田聡史】