3年ぶりにチームに復帰した日本ハム田中賢介内野手(33)が、ノスタルジーな気持ちに浸った。25日、春季キャンプ地の沖縄・名護で先乗り合同自主トレの全体練習に初合流した。「懐かしい感じですね」と、12年以来となる見慣れた景色に思わず笑みが浮かんだ。1人だけ別行動の「オレ流」始動から一夜明け、仲間とともに流した汗に充実感が漂った。

 若返ったチームにも、すぐに溶け込みそうな予感だ。「雰囲気は以前と、そんなに変わらない。大谷や上沢については、まだよく知らないけど一緒に楽しくできた」。アップ中やロッカールームなどで積極的にコミュニケーションを図りながら打ち解けていくつもりだ。

 キャンプインまでは、徹底的に基本の反復練習を繰り返している。この日も、フリー打撃後にティー打撃で打撃フォームをチェック。さらに捕球動作を入念に確認した。「キャンプではチームプレーの練習が入ってきて、個人練習がメーンとはならない。基礎作りをしたい」と、明確なテーマを持っての最終調整に自信がにじんだ。【木下大輔】