阪神がドミニカ共和国で新外国人のテストを近日中に行うことが4日、分かった。球団関係者によれば若手の投手が対象で、将来戦力になると判断すれば、育成も含めて契約する可能性もあるという。現在、中南米にはプエルトリコで行われるカリビアンシリーズを視察するために渉外担当者が訪れている。また、シーツ、ウィリアムスの駐米スカウトも現地入りしており、視察と同時に、テストに立ち会う可能性が高い。

 チームはメッセンジャー、マートン、ゴメス、呉昇桓の外国人枠4人の助っ人が昨季そろってタイトルを獲得するなど安定。今季は故障した場合に備え、第5、第6の外国人選手の補強に乗り出す構えをみせていた。今回のテストはその意味合いに加えて、将来戦力の発掘という要素もあるという。

 また、米大リーグ・カブス傘下のマイナーでプレーしていた経験があり、WBC台湾代表にも選ばれた王躍霖投手(23)を2軍安芸キャンプでテストすることも明らかになった。王は最速154キロの将来性豊かな右腕で、テストは17日からの第4クール以降になる見込み。中村GMも立ち会うという。テストに合格しても契約は育成契約とする方向で、将来を見据えた補強となりそうだ。