阪神藤浪晋太郎投手(20)は15日の紅白戦で今年初実戦に臨む。主力が軒並みマウンドに上がる一戦でスターターを任される。「ブルペンでは自分本位のボールでしかない。対バッターで反応を確認したい」とテーマを明かした。

 11日は今キャンプ最多の71球。うち33球を変化球に費やし、8球フォークを投げるなど実戦モードに近づいてきた印象だ。「しっかり精度を上げていかないといけないので。最悪でもストライクを取れる程度にはしていきたい」。体の開き具合も入念にチェック。初実戦に向け、着々と準備は進んでいる。

 「(紅白戦は)正直インコースとか厳しいところは突きにくい。全部打ち取れたらいいですけど、打たれるのも勉強になる。1球1球無駄にせず、学んでいきたい」。初実戦はあくまでシーズン開幕までの通過点に過ぎない。開幕投手候補の藤浪が注目を浴びながら、まもなく一段階ギアを上げる。【佐井陽介】