日本ハムのドラフト1位有原航平投手(22=早大)が、正捕手相手のブルペン投球に手応えをつかんだ。11日、沖縄・国頭での2軍キャンプで2度目のブルペン入り。8日の初ブルペン同様、捕手を立たせて直球31球を投げた。再び栗山監督が視察する中、大野奨太捕手(28)との初コンビで刺激を受けた。不安を抱える右肘に張りが出なければ、15日までの第3クール中に再び捕手を立たせてブルペン入りの予定だ。
表情が順調さを物語っていた。有原が、ブルペンで何度も笑顔を咲かせた。前回ブルペン入りした8日から右肘の張りもなく、予定通り2日空けて臨んだ投球練習。阪神との練習試合の前に合間を縫って栗山監督、スカウト会議のため沖縄入りしていた担当の大渕スカウトディレクターら関係者が大勢詰めかけた。31球を投じた有原は「(力は)6割くらい。この間より、だいぶ腕を振れたかな。(変化球を)投げるのは、まだ先かな」。慎重さを持ちながら、着実なステップアップを実感していた。
身が引き締まった。捕手を務めたのは正捕手の大野だった。10球ずつ、球数を告げられるたびに「あざっす」と声を出して反応した。「ナイスボールと言ってくださり、うれしかったです」。実績十分の先輩との初コンビに感激した。大野は「あの力感の中で、あれだけの球を投げられるのはすごい。(捕手が)座りだしたら、また話が出来ると思う」と快方に向かうのを心待ちにしていた。
栗山監督は「この前、投げて状態が気になっていた。この前より良いボールがきていた」と、ひと安心。キャンプインからこの日まで、捕手を座らせた本格的な投球練習を回避してコンディショニングメニューに専念してきた。毎回チェックに訪れる指揮官の姿に、有原は「ありがたいです」と力にしていた。
患部に張りなどが出なければ、同じ第3クール中に再び捕手を立たせてブルペンに入る予定。1軍の対外試合がスタートしたが、ドラフト1位右腕は焦らず、確実な足取りで向上を目指す。【田中彩友美】<有原の調整経過>
◆慎重なスタート
新人合同自主トレ(鎌ケ谷)の初日だった1月10日は、約30メートルのキャッチボールからスタート。「投げたい気持ちもあるけど、ベストな形で投げた方がいい」。
◆徐々に延長
新人合同自主トレ期間中、キャッチボールの距離を14日に約40メートル、16日は約50メートル、18日に約60メートル、23日は60~70メートルと少しずつ延ばしていった。
◆別メニュー始動
2軍の沖縄・国頭でキャンプイン。初日の2月1日はコンディショニング中心の別メニューだった。
◆初マウンド
国頭キャンプ4日目、初めて傾斜のあるブルペンのマウンドからネットスローを行った。「4割くらい。ある程度はステップアップ出来たかな」。
◆初ブルペン投球
8日、ブルペン捕手を立たせて30球。報道陣約40人、テレビカメラ7台が国頭に集まり、栗山監督も見守った。「投げられてホッとしています」。



