<東都大学野球:東洋大3-2国学院大>◇最終週初日◇24日◇神宮

 東洋大が国学院大に逆転勝ち、2季ぶり16度目の優勝に王手をかけた。1点差の7回に内野ゴロで同点に追いつくと、2死二塁から3番主将の鈴木大地内野手(4年=桐蔭学園)の一塁線を破る二塁打で勝ち越した。先発したエース左腕、藤岡貴裕投手(4年=桐生一)は152球で完投、10三振2失点でリーグトップの5勝目。2位青学大は2-3で中大に敗れ、V争いから1歩後退した。

 東洋大のエース藤岡が、今季5度目の2ケタ三振を奪い完投した。3回に今季初めて1イニング2点を許し「今日は野手に助けられました」と反省したが、雨天で1時間半遅れた試合開始にも動じなかった。滑る足場を考慮し、踏み出し幅を通常の6歩半から6歩にして投球、修正能力の高さを見せた。今秋ドラフトで藤岡と「BIG3」と呼ばれる東海大・菅野智之(4年=東海大相模)、明大・野村祐輔(4年=広陵)らは大学選手権を逃した。「チームが(全国に)出られるのが最優先。出たら2人の分まで頑張りたい」と意気込んだ。