明治神宮野球大会で7年ぶりの大学日本一に輝いた亜大が、総額3億円規模をかけて、東京・日の出町のグラウンドを最新型人工芝に全面改修することが21日、分かった。来年3月上旬に完成予定で、同16日には、オープニングマッチとして明大とのオープン戦を予定。前日20日の明治神宮大会決勝で対戦したライバルとの“再戦”で、新たな歴史をスタートさせる。

 これまで亜大グラウンドは内野が土、外野は天然芝が敷かれていた。今回の改修では、ミズノ社が初めて野球専用の人工芝として開発したベースボールターフを使用。従来の人工芝はサッカー用を改良して使用してきたが、ベースボールターフは芝1本1本を織り込む形で、より野球の動きに合わせた最新型。サブグラウンドも新設し、こちらは土を敷くことで、守備練習ではイレギュラーバウンドに対応する技術を磨く。

 優勝から一夜明けたこの日は、全体ミーティングを行った。広島2位の九里亜蓮投手(4年=岡山理大付)らは卒業するが、新チームも戦力は充実。来秋ドラフト1位候補の山崎康晃投手(3年=帝京)は、明治神宮大会で3試合連続救援登板し、優勝に貢献した。「いい先輩とプレーできたことを誇りに思います。もっと成長したい」と、連続日本一を見据えている。

 対戦する明大には、同じくドラフト1位候補の山崎福也投手(3年=日大三)が在籍。新球場で行うメモリアルマッチは、スカウト陣大注目の、ダブル山崎の投げ合いが実現する可能性もある。