<明治神宮大会:明大9-0徳山大>◇15日◇大学の部準々決勝◇神宮

 大学の部は、オリックス1位の明大(東京6大学)山崎福也投手(4年=日大三)が、森脇浩司監督(54)が見守る中、5回3安打7奪三振無失点と好投。7回コールド勝ちし、昨年準優勝の雪辱へ好発進した。ヤクルト2位の東農大北海道オホーツク(北海道2連盟)風張蓮投手(4年=伊保内)は1回で降板したが、初の8強。

 吹っ切れた明大・山崎にプレッシャーはなかった。初回、先頭打者を見逃し三振に仕留め3者凡退に抑えると、3回まで無安打投球。ストライクを先行させてテンポ良く投げ、攻撃へリズムをつなげた。「低めに決まったし、質のいいボールも何球かありました。今日は良かったと思います」と、普段は控えめな左腕が珍しく自らを高評価した。

 スタンドではオリックス森脇監督が観戦していた。試合前に聞いていた山崎は「意識しました」と言うが、緊張ではなく喜びが支配した。4回に初安打を打たれ「できればノーヒットの気持ちはあった」が、引きずらなかった。2死一、二塁のピンチでは5番菅元に1-2からカーブを投じ空振り三振。「いいところを見せたいというより、来ていただいたうれしさの方が強かったです」と、落ち着いて投げ、緩急をつけた投球で5回を3安打無四球。7奪三振で無失点に抑えた。

 今秋のリーグ戦を優勝し、10月23日のドラフト会議では夢だった1位指名を受けた。「気持ち的に楽になりました」と、重圧から解放されたエースは伸び伸びと77球を放り、チームを7回コールド勝ちへ導いた。「去年は本当に悔しい思いをしたので、日本一を絶対に取りたいです」。雪辱に燃える明治神宮大会で、山崎は野球を始めた小2のころのように、心からピッチングを楽しんでいた。【和田美保】