6球団キーマンが語る
「テーマは1年間ケガしない体作り」埼玉西武ライオンズ 栗山 巧
3年連続全試合フルイニング照準
西武の選手会会長兼キャプテンとして迎える今季、西武栗山巧外野手(28)は、3年連続の全試合フルイニング出場に照準を定める。「今シーズンもフルイニングでいけたらいいなと思っています。たかが2年といっても続けているものなので、続けられるうちは続けていきたい」。攻守の柱として、チームの精神的支柱として、グラウンドに立ち続ける。
体の不安も解消した。昨年11月には右ひじを手術。オフから患部の状態と相談しながらトレーニングを続けてきたが、順調な回復を見せる。「順調に打つ方も守る方も走る方もできていると思います」と手応え。1年間ケガしない体作りをテーマに「野球だけの動作じゃ、鍛えられないところもありますから」とオフも続けてきたウエートトレーニングの成果も表れた。
チームの主軸として、高い数字目標も設定した。「3割3分3厘を超えたい。3打数1安打を続けていくのは難しいですが、野球選手であるうちは、常に目標になると思います」と言葉に力を込める。昨季は打者の多くが統一球への対応に苦しむ中、3割7厘をマーク。「プロに入ってからバッティングはどういう形にしたらいいのか、ずっと追い求めてきたものが、間違っていなかったなと。いい証明になったシーズンだった」と自信を深めた。
活躍を支える最高のアイテムに挙げたのが、ナイキ社の「ナイキプロ コンバット」(機能性アンダーレイヤー)だった。「着ていて、より動きをサポートしてくれている感じがある。伸縮性があるから、動きやすいですし」とプレーへの好影響を実感。シーズン中は2種類用意し「疲れているときはゆったりとしたものを着て、体が元気で少し締めたいなという時は、ピタッとしたものを着ています」とコンディション調整にも役立てる。
速乾性と保温性の高さも、プレーを後押しする。「(通常のウエアは)汗をかいた時とかは重く感じる時もあるし、肌にひっつくような感じがあるんですが、今、着ているウエアは体にはフィットするんですが、汗の乾きも早いし、寒い春のキャンプの時は保温性もある」と語る。特に効果を発揮するのが気温が上昇し、汗が多く出る夏場で「着替えたいなと思う時があるんですけど、イニングの合間で着替えられない時があって。それでも不快な感じはあまりないです」と機能性の高さを感じる。
4年ぶりのV奪回へ向け、キャプテンとして「信頼」を重要視する。「とにかくチームの目標は日本一。日本一になるためには、協力しないといけないですし、みんなが信頼関係をもって、お互い信頼し合って、悪いこともみんなで乗り越えていければ」と思い描いた。ユニホームにはキャプテンを示す「C」の文字が輝く。「最後はみんなで笑って終われればいいかなと思います」。栗山の視線の先には日本一の頂きがある。【久保賢吾】
◆栗山巧(くりやま・たくみ)1983年(昭58)9月3日、兵庫県生まれ。育英から01年ドラフト4位で西武入団。昨季は2年連続フルイニング出場を果たし、打率3割7厘をマークした。今季から西武の選手会会長兼キャプテンを務めるチームの大黒柱。177センチ、85キロ。右投げ左打ち。血液型O。
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