中日の新人入団選手発表が13日、名古屋市内で行われ、エースの称号「18」に決まった2位指名の伊藤準規投手(18=岐阜城北)が、プロ野球界のエースを目指す決意を明かした。中日で高卒ルーキーが「18」を背負うのは65年の豊永隆盛投手(八代一)以来、43年ぶり。伊藤は「松坂さんがつけているように、18番はプロ野球界のエースナンバー。人一倍努力して日本を代表する投手になりたい」と気合十分。メジャーで活躍する松坂級の活躍を目標に掲げた。

 思わず笑顔をほころばせた。2位指名伊藤に与えられたのは、エース背番号の「18」。球団からの期待の大きさが数字に込められていた。

 「いずれ付けたいとは思っていましたが、まさか(入団即)自分が付けるとは思わなかった。松坂さんが付けているように、18番はプロ野球界のエースナンバー。日本を代表する投手になりたいと思っています」。驚きながらも、頭の中にはドラゴンズを引っ張っていく将来像をしっかりと思い描いた。

 中日で高卒ルーキー投手に背番号10番台が与えられたのは、93年入団の平田洋(豊田大谷=背番号11)以来15年ぶり。18番に限れば65年の豊永以来43年ぶりだ。伊藤は「高卒のルーキーに渡す番号じゃないし、もったいない」と、最初は当惑しながらも「それだけ期待されているということ。人一倍努力して18番にふさわしい選手になりたい」と気持ちを引き締めた。

 10月には中日が阪神と対戦したCS第1S初戦を京セラドーム大阪で観戦。7回を4安打無失点に抑えた川上のピッチングを目にし「これがエースだというのを見せていただいた。僕も川上さんのような投手になりたい」。FAで去就が注目されるエースの名を挙げ、将来の目標に掲げた。

 現在は1月の新人合同自主トレに向け、下半身を日々強化中。「ほかの選手と並んで、まだまだ細いと思った」と、73キロの体重を80キロまで増やすつもりだ。毎食サラダを欠かさずに食べるなど、栄養士のアドバイスでバランスのいい食事も心がけており、グラウンドを離れても、野球のことは忘れない。「しっかり体づくりをして、いずれチームの中心選手になれるように頑張りたい」。期待の背番号を授かった伊藤の挑戦が、いよいよ幕を開ける。【福岡吉央】