待ってろマエケン!

 中日ドラフト4位の名城大・森越祐人内野手(22=愛知啓成)が同世代のライバルに宣戦布告だ。19日、名古屋市のホテルで契約金3300万円、年俸800万円で仮契約(金額は推定)。高校時代に対戦した広島前田健との再戦を目標に上げた。

 「どの球種でもストライクがとれる。投げることだけじゃなくてフィールディングとかピッチャーとしてすべてがすごい。彼があそこまで活躍しているので負けてはいられない。また、対戦できればいいですけどね」

 森越は同世代のトップを走る右腕と5年前に対戦している。愛知啓成3年だった06年センバツ2回戦で、PL学園の背番号1を背負っていた前田健から2二塁打を放った。試合は0-1で敗れたが、プロ注目右腕からの2安打は今でも大きな自信となっている。

 「大学生なんで、体力づくり、体作りとかは言ってられない。どんどんアピールして、もちろん開幕1軍を目指していきたい」

 来季の開幕戦は3月25日。対戦相手は広島だ。開幕戦で前田健が先発する可能性は十分にある。ルーキーが開幕1軍の座をもぎ取れば、5年ぶりの対戦の可能性も出てくる。「これからもトレーニングを続けてキャンプに臨みたい」。地元期待の若武者がマエケンとの再戦を夢見てプロの世界に飛び込む。【桝井聡】