異色ルーキーが早速、才能を発揮した。日本ハムドラフト4位指名の九産大・榎下陽大投手(22=鹿児島工)が20日、札幌ドームで行われた新入団発表で英語スピーチを披露した。報道陣に対する前代未聞のあいさつで猛アピール!?

 未契約のため欠席したドラフト1位指名の早大・斎藤佑樹投手(22=早実)と同世代の最速150キロ右腕が、登板前に存在感を示した。

 日本人だらけの新入団発表の場で、流ちょうな英語が響いた。日本ハムのドラフト4位・榎下がマイクを持ち「Hello」から始まる英文あいさつを披露。若干の微笑の後、一気に感嘆の雰囲気に包まれた。日本の報道陣へのスピーチだったが、投球以外の“持ち味”を発揮した。

 この日、担当スカウトから「本当にやってもらうよ」と打診され、珍あいさつが直前に決定。大渕チーフスカウトに「英会話を習得している新しいタイプのプロ野球選手」と“前ふり”され、即興で考えた英文をすらすらと話した。「つかみというか、早く覚えてもらえる」と納得の出来だった。

 中学時代にビートルズの音楽からイギリス、そして英語に興味を持った。高校時代は米国でホームステイ経験もあり、大学では英語の教員免許も取得。英検2級の資格もあり、遠い将来は通訳の仕事にも興味を持つ。「外国人選手とコミュニケーションを取りたい」と話す異色のルーキーだ。

 マウンドでは特異な投球フォームが持ち味になる。幼少時に野茂英雄投手の投球フォームをまねたことがルーツにある。投球リリースの瞬間は「捕手は見ていない。目より体の感覚が(距離感)覚えている」。英語力のほか、フォークボールが武器の新人だ。

 その投球フォームは、日本ハムからレッドソックスに移籍の岡島秀樹と比較されることも多い。将来的にはメジャー希望だが、1軍での活躍が大前提。この日、契約金5000万円、年俸900万円(推定)で正式契約を結んだ178センチ右腕は「右の岡島投手と言われるくらい頑張りたい」と力を込めた。【村上秀明】