球児さん、オレがやります!
阪神ドラフト2位の聖光学院・歳内宏明投手(18)が2日、将来の日本代表入りを目標に掲げた。東日本大震災で被災した福島・伊達市内の伊達東仮設住宅をボランティアで訪問。前日1日に藤川球児投手(31)が阪神の若手に「WBC出場指令」を出したことに呼応した。
歳内はサンタクロースの衣装に身を包み、83世帯146人が生活する仮設住宅を訪問した。カイロなどの防寒用品や、姫路のおでんなどを贈呈した。その後、子どもたちとキャッチボールをしてふれあった。不自由な生活を強いられている被災者と時間を過ごし、3年間過ごした福島への思いを強くした。前日1日、藤川が阪神の若手に「WBC出場指令」を発動したことを問われ、自らが日の丸を背負い、ファンを喜ばせる姿を思い描いた。
歳内
そういう舞台に見合った選手になりたいと思います。野球に限らず、サッカーとかいろんな舞台で世界で戦っている人たちがいて、話を聞いてみたい。自分は野球のステージで、将来的には(世界を)考えられる選手になりたいです。
今年の夏、世界の舞台を経験した。第9回アジアAAA野球選手権大会(8月28日~9月2日・神奈川)に日本代表として出場した。初戦の香港戦で先発を任されるなど2試合に先発。通算6回1/3を無失点に抑え、6奪三振をマークし、優勝に貢献した。
歳内
相手の国がどことかよりも、日本のトップが集まる大会で2週間ぐらい一緒に過ごせたのが良かったです。
高校ジャパンでは、横浜に1位指名された唐津商の153キロ右腕・北方悠誠投手(17)からカットボール、夏の甲子園優勝投手の日大三・吉永健太朗投手(18)からシンカーを教わった。試合では未使用だが、宝刀スプリットに加え新たな武器となる可能性は十分。7人がプロ入りする同世代のエリートたちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、日の丸を背負って戦った経験が忘れられない。
歳内
阪神の試合は(福島では)あまり流れないので、少しでもニュースとかでも、見てもらえるようになりたいです。
福島では阪神の露出は少ない。活躍する姿を見せるには、まずチームの顔となること。そして、国際大会に出場するくらいに大きくなりたい。「今はまだ、世界とか口にできない。早く1軍で投げられるようになりたい」。今の目標は開幕1軍だが、歳内が大きくなるほど、福島の人も阪神ファンも喜んでくれる。【鎌田真一郎】



