野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(64=日刊スポーツ評論家)。巨人の好調の要因と、苦しむ阪神の打開策は。

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今最も状態がいいのは6連勝という結果からも分かるように巨人でしょう。地方球場での2試合連続サヨナラ勝ちもあったし、その後も接戦を勝ちきっている。粘りが出てきた。こうなるとチームとして自信も出てくるし、勢いが出てくる。

なぜこのような結果につながっているのか? 一番の要因はブルペンだと思うね。田中瑛、大勢、そしてマルティネス。来週から交流戦が始まるという時期で、「戦う形」を作っているのは巨人。ここが安定していかないと1点差とかなかなか拾っていけないからね。

一方で苦しんでいるのが阪神。4カード連続勝ち越しなしで、5月は6勝8敗。石井の不在に近本のケガと、目立った故障者がいなかった昨年とはまるで違う状況は確かに苦しい。ただ、こういうときだからこそベンチの腕が試される。もっと動いてもいいんじゃないかな。

17日広島戦(甲子園)で言うと1点を追う7回1死二塁の場面で左の代打嶋村に左腕高をぶつけられた。ここは「代打の代打」でも良かった場面。私のコーチ時代に岡田さん(当時監督)はよく言っていた。「手を打ってやられるんやったらしゃあないけど、手を打たないでやられるのが一番腹立つ」と。要するに、試合が終わってベンチを見て全員使い切ったのかと。やることやったかということ。

あれだけ打ちまくっていた森下が止まった(4試合無安打)。でも打線のこういう状況は必ず来る。もっと駒を動かしていったらいい。カウントによってバッターがなかなかバットが出ないという状況の時はエンドラン仕掛けにいったりとか、バットを振らせにいったりとかね。

打順を大きく入れ替えたり、勝ちがつかなかった村上の登板曜日を変えたり、首脳陣の苦心もうかがえる。外から見ていてチーム内の分からない部分もたくさんあるだろう。だが、阪神にとって交流戦までの残り2カードはかなり大事だということは間違いない。ここが一つの正念場。中日、巨人と勝ち越し、勝ち越しでいかないといけない。そうでないと交流戦もズルズルといきかねない。(日刊スポーツ評論家)

【イラスト】12球団順位予想 評論家・中西清起
【イラスト】12球団順位予想 評論家・中西清起