「緒方魂継承」だ。広島新人9選手が11日、広島市内のホテルで行われた新入団選手発表会見に臨んだ。ドラフト1位野間峻祥外野手(21=中部学院大)は壇上で並んだ緒方孝市監督(45)のプレースタイルを目指すとあらためて宣言。現役時代に緒方監督が背負った「37」を受け継ぐ即戦力野手が、胴上げに貢献する気持ちを強くした。
「今年新人王を取った大瀬良のような選手が現れれば、チームは優勝にグッと近づく」。新人選手と壇上に並んだ緒方監督の言葉に、野間が反応した。「(新人王は)目標のひとつ。大瀬良投手も取られたので、自分も続いていけたら。1年目からレギュラーとしてやっていきたい」。監督が現役時代に背負った「37」を継承した者として、胴上げに貢献しないわけにはいかない。7000人の応募から選ばれた300人の鯉党の前で決意した。
会見では目標の選手を聞かれ、「背番号をいただいた緒方監督のような選手になりたい」と答えた。「あれだけ新聞に(目標とする選手は)前田(智徳)と言っていたのに、うまいこと言うなと思った」。緒方監督は苦笑いを隠せなかった。
ただの社交辞令ではない。野球を始めたばかりの小学生のときに見た現役時代のプレーは今でも記憶に残っている。「自分と同じセンターで、本塁打を打っていた」。02年から2年続けて打率3割25本塁打を記録するなど強打を誇っていた。さらに盗塁王3度、ゴールデン・グラブ賞を5度受賞した緒方監督は、まさに理想像といえる。
憧れの監督からの新人王獲得指令に応えるためにも、まずは定位置を確保しなければならない。中堅にベストナインの丸、両翼には外国人勢や松山、鈴木誠ら、ライバルは多い。「センターをやれればいいですが、どこでもやるつもりです。そういった強い気持ちを持ってやっていきたい。いずれは1番や上位を打てる選手になれればと思っています」。目指すは“第2の緒方”。広島の切り込み隊長だ。



