巨人阿部慎之助捕手(31)が19日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、5000万円増の4億円でサインした。捕手では、まだ更改をしていない阪神城島に並ぶ、現時点では最高額に到達。「このご時世に、これだけのギャラをもらうのだから、よりいっそう責任を感じてやらないといけない」と、V奪回とともに捕手のタイトル総なめを来季の目標に掲げた。

 日本球界に復帰した城島の存在を刺激に、大きな飛躍を遂げた。今季、自己最多の44本塁打をマーク。「城島さんは良き先輩であり、良きライバル。切磋琢磨(せっさたくま)して、ずっと張り合っていければいいなと思う」。入団以来目標としてきた先輩捕手への尊敬の念、そしてライバル心が、アーチ量産の源になった。

 新たな目標もできた。守備が評価の対象となるゴールデングラブ賞は、盗塁阻止率がトップだったにもかかわらず城島に及ばなかった。「城島さんは(一塁けん制を)座って投げたり、難しい技を簡単にやるところがすごい。自分も肩の調子が良ければそういう新しい技を練習したい。ジャンピングスローでもしようかな」と、守備での“城島超え”に意欲を見せた。

 小笠原(今季年俸3億8000万円)の更改がこれからだが、現時点で巨人の日本人最高給選手。名実ともにチームリーダーとなった阿部は「今年優勝を逃したことは守備の要として責任を感じる。来年は4億円という年俸に恥じない成績を残して、チームが日本一になれるよう頑張る」と、言葉に力を込めた。【広瀬雷太】