侍クローザー、任せた!

 中日浅尾拓也投手(28)が4日、沖縄・北谷キャンプを視察したWBC日本代表の山本浩二監督(66)から、日本代表の抑えに指名された。「代表メンバーの中で彼が第1候補」と、初めて明言された。これまで2度のWBCは、いずれも右の本格派が抑え。伝統を引継ぎ、浩二ジャパン最後のとりでとなる。

 浅尾が、侍ジャパンの守護神に指名された。北谷キャンプを視察した山本監督が、右腕の仕上がりをチェック。「昨季まではセットアッパーもやっていた。抑えの経験もある。このメンバーの中では彼が(抑えの)第1候補になると思う」と構想を披露した。抑え候補についてここまで踏み込んだのは初めてだ。

 浅尾は、指揮官の訪問に合わせるようにキャンプ初の打撃投手としてマウンドに上がった。中田亮、松井佑を相手に直球のみで46球のデモンストレーション。ボールが今キャンプで使っているWBC球ではなく、NPBの公式戦で使用される統一球だったこともあり、最速は142キロ止まり。松井佑には左翼越えの柵越えを浴びるなど、安打性は8本だった。

 それでも浅尾は「ストレートのばらつきは減ってきた。周りから見たら良くは映らないと思うけど」と手ごたえを口にした。キャンプ初日から4日連続のブルペン入り。昨季不振の理由となった右肩関節炎の影響はない。15日に代表の宮崎合宿がスタートするが「そこにピークを持っていってもダメ」と、あくまでWBC本番を見据えて調整する構えだ。

 WBCの過去2大会はともに右腕が抑えを務めた。06年の第1回大会はレンジャーズ大塚、09年の第2回大会は阪神藤川(カブス)、日本ハム・ダルビッシュ(レンジャーズ)を抑えに配置して世界一を奪取した。左腕は左打者へのワンポイントなど起用の幅が広い。守護神に右腕が収まれば、継投策のバリエーションが広がるという利点がある。

 右の抑え経験者となれば、前日3日に同代表の与田コーチが名前を挙げたソフトバンク摂津がいるが、あくまで筆頭候補は浅尾。山本監督は「合宿が始まってから、担当コーチの方から言う」と話した。宮崎合宿での実戦テストで問題がなければ、正式に「侍クローザー浅尾」が誕生する。