8日から始まる2次ラウンドは、2試合負けると敗退が決まる。与田剛投手コーチ(47)は「我々としては、常に最悪の事態を想定しておかなくてはいけない」と話した。「最悪」とは初戦を落とした場合。9日の試合に回り、連敗するとジ・エンドだ。ここに、最も信頼の置ける先発投手を配すことが最優先される。現状では杉内か能見が有力だ。

 与田コーチは「対戦相手は関係ない。先制点を与えないことを最優先に、まずは、主体的な投手編成をしたい」とも話した。首脳陣は複数パターンを用意して、今大会に臨んだ。本調子になかった田中、前田健が(1)両崩れした場合(2)両方とも好投した場合(3)1人しか好投しなかった場合を想定した。中国戦で前田健が好投し、(3)が該当した。

 2次ラウンドは最大4試合ある。先発は4枚、用意する必要がある。1次ラウンドの登板順、調子などから、能見、杉内、前田健、内海が先発グループに入ったとみられる。立ち上がりに不安のある田中は、リリーフに回る可能性が高い。ただし状態などは日々変わるため、今後も臨機応変に対応する。