日本ウエルター級7位別府優樹(24=久留米櫛間)が、デビューから13連続KO勝利を飾った。

 ワチャナ・オークワン(タイ)を相手に、初回のゴングから積極的に攻めた。まずはワンツーの右ストレートできれいにダウンを奪った。それでも相手は立ち上がってきたがコーナーに追い詰める。最後は左ボディーで10カウントを聞かせ、1回2分56秒KO勝ちした。

 九州のタイソンと言われる剛腕で、3度目の登場で初のメインとなった後楽園ホールの会場を沸かせた。1回KOは7度目。「試合前はKOできるか不安もあるが、リングに上がると吹っ切れる。最初からガンガンいこうと思った。ケガもしたくない。豪快にいくのも売りなので」と満足そうに話した。

 これでデビューからの連続KO日本記録タイには王手となった。狙うはデビューに限らず連続KOの日本新記録。浜田剛史と渡部あきのりがマークした15が最多であと2で並ぶ。櫛間会長は「16までは外国人相手でも新記録を狙わせる」とあらためて宣言。10月に地元久留米、来年1月に東京、そして、6月に地元で新記録達成が青写真だ。

 別府は「最終目標はタイトルをやってベルトを巻くこと」と話す。会長は記録達成後は日本王者と東洋太平洋王者に挑戦状を出すとともに、指名挑戦者となれる最強後楽園出場も視野に入れている。「今日の出来は30点。今のままでは1:9で勝てない。挑戦するまでに成長し、勉強できるか」と厳しかった。