王者の比嘉大吾(21=白井・具志堅)がデビュー戦からの11連続KO勝ちで初防衛に成功した。

 挑戦者の同級2位カグブコブ(フィリピン)のボディを効果的に攻めて、4回残り1分で右ボディを打ち込むと相手はダウン。立ってきたところを連打で攻めて、2分55秒にKOで仕留めると、コーナーに登ってガッツポーズを繰り出した。

 王者となった7月のタイトル戦では2回のダウンをKOと勘違いして、恥をかいた。今回はじっくりと10カウントを聞いたホープは「一安心しました。デビューしたころからは(連勝は)考えられない。1回負けるとチャンスが遠くなる。目の前の試合をいつも戦って、勝っていきたい」と勝利者インタビューに答えた。

 それを隣で聞いていた具志堅用高会長は、「安心して見ていられるね。私は1度もアドバイスしていない。来年こそ世界に挑戦させたいね」と意欲。「私が現役の時より彼は強いよ」と持ち上げて、会場を沸かせた。それを聞いた比嘉は「会長と同じ21歳で世界王者になるのがモチベーション。世界王者には、いずれなれると思っているけど、21歳でなるのが目標です」と堂々と話し、さらに会場をわかせていた。