同級3位帝里(ている)木下(31=千里馬)が同級王者ジェルウィン・アンカハス(25=フィリピン)に7回1分53秒TKOで敗れ、王座奪取に失敗した。

 帝里は「応援してくださった方々に申し訳ない。顔面を警戒し、ボディーにもらってしまった。調整は順調だと思っていたが、試合では体が思うように動かなかった。硬さや減量の影響があったのかもしれない。すべては自分の弱さ」とコメントした。

 スーパースター、マニー・パッキャオの前座で登場。初の海外試合で、3年ぶり2度目の世界王座挑戦はパッキャオと同じプロモーション事務所の“弟分”が相手だったが、1回から手数、有効打、距離感と全面的に主導権を握られた。2回には右上まぶたをカット。最後は顔面への左右連打をガードしたスキを突かれ、強烈な右ボディーを食って、ひざまずくようにダウン、レフェリーに試合を止められた。

 木下の戦績は25勝(8KO)2敗1分けとなった。