挑戦者の同級6位メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)が、王者・重岡優大(26=ワタナベ)を判定2-1で下し、新王者となった。

「すごく幸せな気分です」と両手を合わせて感謝する。1回、いきなりの右ボディーで主導権を奪い、3回と6回にいずれも重岡優が「見えなかった」と振り返る右ストレートでダウンを奪った。逃げることなく最終12回も果敢に打ち合い、ジャッジの支持を引き寄せた。

昨年1月に同じワタナベジムの谷口将隆(30)を2回TKOでWBO世界ミニマム級のベルトを奪っている。「自分のベストに仕上げた。練習通り勝つことができた」と経験が生きた。

【ボクシング】重岡兄弟で明暗 弟銀次朗2回KO防衛、兄優大は判定で王座陥落/世界戦ライブ詳細