<プロボクシング:WBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇ディファ有明

 世界初挑戦で同級7位の小堀佑介(角海老宝石)がチャンピオンのホセ・アルファロ(ニカラグア)を3回2分8秒、TKOで破って新王者となった。

 26歳の小堀は日本、東洋太平洋の前スーパーフェザー級王者で、1階級上で世界王座に就いた。日本選手の世界ライト級タイトル奪取は1974年のガッツ石松、2000年の畑山隆則に続き3人目。24歳のアルファロは初防衛に失敗した。

 打撃戦を挑んだ小堀は2回にダウンしたが、続く3回に左フックでダウンを奪い返した。さらにラッシュをかけたところでレフェリーが試合を止めた。

 小堀は「うれしい。練習していた左フックが、狙ったのでなく自然と出た。心が折れそうにもなったが、負ける方がよっぽど嫌。周りの人が苦労して組んでくれた試合だし、気持ちを前に出した」と話した。

 戦績は小堀が26戦23勝(12KO)2敗1分け、アルファロは25戦20勝(18KO)4敗1無効試合。日本のジムに所属する現役世界王者は6人となった。