WBA世界フライ級12位の久高寛之(24=仲里ATSUMI)が20日、同級王者のデンカオセーン・クラティンデーンジム(タイ)に挑戦することを発表した。昨年12月31日にデンカオセーンが王座奪取して以来、亀田興毅陣営が対戦を熱望していたが、初防衛の相手は久高に決まった。ここまでの経緯をまとめた。【2008年】◆12月31日

 デンカオセーンがWBA世界フライ級王者の坂田健史を2回KOで下し、王座を獲得。亀田が「満を持して登場ですわ。(亀田ジムに)すぐにでもオファーを出してもらいます」と挑戦に意欲を示す。【2009年】◆1月21日

 亀田が3月4日に弟の大毅とともにノンタイトル戦を行うと発表。交渉中のデンカオセーンへの挑戦を見据え「世界前哨戦や」。◆1月30日

 亀田ジムの五十嵐会長が亀田のデンカオセーン挑戦について「大筋で合意している」と、交渉が最終段階に入っていると公表し、亀田の父史郎氏も「ほぼ決まり」と話す。◆2月12日

 デンカオセーンが来日し「王者は自分だし、オレが挑戦者を指名する」と、亀田との対戦について否定的な見解を示す。◆2月14日

 デンカオセーンが都内で会見し「初防衛戦はタイで行う。相手は一から探す。日本人とは限らない」と改めて亀田との対戦を否定。◆3月4日

 亀田がデンカオセーンへの挑戦を意識し「世界前哨戦」と銘打ったWBC同級20位ドローレス・ビダル(メキシコ)との試合で2回KO勝ち。◆3月31日

 久高のデンカオセーン挑戦が確実になる。亀田ジムの五十嵐会長は「WBAが正式に受理していないので、コメントはできない」。◆4月20日

 久高、大阪市内の所属ジムで会見し、5月26日にタイでデンカオセーンに挑戦すると発表した。