WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(ワタナベ)が初防衛戦から一夜明けた18日、都内ジムで会見を行った。試合翌日にもかかわらず傷ひとつない顔で会見に臨んだ内山は「無事に勝ってほっとしている。負けられないという責任感があった」と気持ちを明かした。

 17日の初防衛戦では、挑戦者の同級13位アンヘル・グラナドス(ベネズエラ)を6回TKOで下し、日本ジム所属の世界王者では史上3人目の王座奪取時と初防衛戦の2連続KO勝利を達成。地元埼玉での凱旋(がいせん)試合で圧倒的な強さを見せつけたが「パンチの精度や防御など、全体的に底上げしていかないとだめ」と、2度目の防衛戦に向けて早くも貪欲(どんよく)な姿勢を見せた。

 渡辺均会長は「次はまだ白紙」としながらも「内山の力は確認できた。十分勝負できる」と話し、同級暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との王座統一戦も視野に入れていた。