全日本は3日、都内で会見して5月29日の神戸大会の試合前のTARU(46)の暴行によりスーパー・ヘイト(41=本名平井伸和)が急性硬膜下血腫で開頭手術を受けた件で、新たな処分を発表した。TARUが率いる悪役軍団ヴードゥー・マーダーズ(VM)の解散、(VM)のメンバーで現場に居合わせた3選手の保持する王座はく奪と無期限出場停止処分を発表した。これにともない無期限出場自粛だったTARUも無期限出場停止処分となった。

 現場にいた稔(38)KONO(31)MAZADA(36)の3選手は、全日本の事情聴取に対し「いたことは間違いないが、手を出しはいない」と話している。周囲にいた選手からも3選手は止めに入っていたなどの証言があったが、連帯責任を重く見て無期限の出場停止処分となった。また稔の世界ジュニアヘビー級王座、KONOがジョー・ドーリングとともに保持する世界タッグ王座もはぎ取られた。5日からの次期シリーズ、19日の両タイトル戦のカードは変更となる。

 現在、スーパー・ヘイトの意識は回復していないが、命に別条はないという。内田雅之取締役(49)は「深くおわびするとともに、2度と起きないように指導していく」と話した。