来月4日の新日本・名古屋大会で棚橋弘至(35)のIWGPヘビー級王座に挑戦することが決定した元王者・永田裕志(43)が16日、王座奪回の切り札として、一度は封印したナガダンスを3カ月ぶりに復活させることを明らかにした。今年のG1の前にダンスグループ「コンドルズ」に弟子入りして特訓。勝利の後に踊り人気を呼んだが、8月30日の後楽園の自主興行後は封印していた。

 18日の新潟大会から始まる次期シリーズでは、前哨戦として連日のように棚橋とタッグで対戦する。「棚橋と対戦して勝ったときは、ナガダンスを復活させて踊る。元気と笑顔を各地に届けながら、名古屋でベルトを奪う」。棚橋が勝てば、永田の連続防衛記録10回と並ぶ。「そうか、棚橋が俺の記録に“挑戦”するわけね。簡単には破らせない」と話した。

 この日、永田は千葉市の大宮中で、同校生徒と隣の大宮台小の生徒、保護者合わせて350人を前に講演。大宮中の行木一夫校長(60)が「みんなに夢や希望を持つことを教えてやってほしい」と永田に手紙を送り実現した。子どもたちの質問に答え、握手、写真撮影に応じて「つらいことを乗り越えることが大事。もう駄目だと思っても、立ち上げれば、本当に楽しいことがある」と話した。